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子育てのなかでの母親の5つの役割。愛着を育てていきましょう。

公開日:2019/10/08
最終更新日:2020/03/24

子育てにおいて母親に期待されていること

子どもは産まれてくるまで、母親のおなかの中で成長します。産まれてからは母親のお乳が飲みたくて泣きます。母親がいてくれなくては産まれることもなく、また生きていけないのです。
乳幼児の頃は、母親という存在が子どもにとってすべてと言っても過言ではないほど、母親を常に求めています。「安心」できる存在であり、「愛情」をくれる存在。そして、子どもは母親が大好きです。子どもと母親の関係は深く、切っても切れないものなのです。父親が妬いちゃうほどに。
父親のサポートはもちろん必要ですが、子育ての中心はやはり母親が担います。これは、負担をすべて背負いなさいと言っているのではありません。父親と分担しながらも、カギを握っているのは母親であるということです。
子どもは母親から多くのことを吸収します。人間形成に重要な愛情、信頼、安心、などといった、目に見えないながらも大人になるまでに育んでいかなくてはならない大切なものを、母親から感じ取ることで成長していくのです。それは、父親から吸収するものとはまた違います。

母親の5つの役割

では、現代の母親に期待されていることはどんなことなのか。「母親の役割」を5つ挙げてみたいと思います。

母親の役割①寄り添うこと

産まれる前から子どもは母親の身体の中で育ちます。そして産まれてからいつもそばにいてくれるのも母親です。
「そばにいる」という安心感や幸福感は母親からもらう唯一無二の感情です。
また、物理的に「寄り添う」というだけでなく「子どもの心に寄り添う」のも母親の役目です。どんな時でも子どもの味方でいてあげること、気持ちを否定しないことなど、子どもの心に常に寄り添ってあげることで、子どもは自信を持って生きていくことができます。

母親の役割②包み込むこと

大きな愛で、優しい心で子どもを包み込むことは母親としての大切な役割です。
辛い時、苦しい時など、母親に抱きしめてもらい「大丈夫だよ」と言ってもらえるだけで、子どもは安心します。
子どもの良いところも悪いところもすべて受け止め、包み込むように愛することで、子どもは「自分は愛されている」と実感できます。愛されて育った子どもは、人を愛すること、自分を愛することを知るようになります。

母親の役割③愛情を注ぐこと

どんな時でも子どもに無償の愛情を注ぐことは母親として当たり前かもしれませんが、重要です。
ついイライラして怒ってしまうこともあるでしょう。しかし、注意や叱咤も愛情の一種です。愛を持っての注意や叱咤は子どもにも伝わります。ときに感情に流されることもありますが、常に子どもに愛を持って接すると、子どもはまっすぐに育ちます。

母親の役割④情緒を育てること

子どもは本能的に母親を求めます。これは動物としてごく自然なことです。
子どもが母親に求めるものは「愛」や「安心」。自分が求めたものが母親から返ってくることで、親子の信頼関係を築くことができます。
このとき、子どもは「信頼関係」を学ぶことができ、他人との信頼関係を築く際に大きく役に立っていきます。愛を持って子どもに接することで、子どもの情緒が育っていきます。

母親の役割⑤家庭の太陽であること

いつも笑顔で明るく、元気いっぱいに家族を支える太陽のような存在。そんな母親でいてほしいと、家族は願っています。
もちろん、母親だって人間。「いつもニコニコなんてしていられない」「子育てに家事にいっぱいいっぱいでそんな余裕ない」という気持ちも分かります。しかし、母親が辛い顔をしていると子どもはどう感じるでしょうか。
子どもは母親の様子をよく見ています。そして、母親の情緒にとても影響されます。辛くても、子どもの前では笑顔を忘れずに、家族を元気に明るくできる存在でいられるように、普段からストレスとうまく付き合えるようにしたいですね。

愛着障害というリスク

愛着障害とは、親との愛着形成がうまくいかないことが原因で現れる困難のことをいいます。
愛着障害に陥ってしまうと、大人になってもなんらかの生きづらさを抱えたまま生きていくことになります。そして、それは子どもを長きに渡って苦しめていきます。
子どもの愛着障害には母親が大きく関係します。ネグレクトをはじめ、虐待や過干渉なども愛着障害を引き起こす原因になります。
子どもは一人の人間。母親のものではありません。一人の人として接することが大切で、子どもの性格には親の影響が大きく表れます。「一人の人間と関わっている」という意識を忘れずに、子どもの気持ちや意見を尊重してあげることも大切です。

過保護もせず、過干渉もせず

子どもを「一人の人間」として接して欲しいとお伝えしましたが、子どもがかわいいあまりに過保護すぎたり、つい過干渉気味になってしまう気持ちもあるでしょう。大切な我が子ですから、そういう気持ちがわくのは自然なことです。
しかし、子どもは失敗を経ながら成長していきます。親がぐっと我慢する場面は必要になってきます。
失敗から学ぶことが多いのは大人も同じ。成功体験ばかりでは、人間として大きくなれません。失敗したり、痛い目にあったりする我が子を見ていられないという気持ちも分かりますが、人として大切なステップを踏んでいるのだと我慢して見守ることも大切なのです。

構うことと任せることのバランス

「子どもはなにもできない」「母親がやってあげなくては」などとついつい考えがちですが、様々な機会でチャレンジさせることは子どもの成長にとっても重要です。
もちろん、初めてのことは親と一緒に練習したり、教えてもらったりする場面は必要です。その上で、ある程度の知識や経験値が身についたら、子どもに任せてみてもいいでしょう。任せられた側の子どもは、責任感や充足感、達成感などを学び取ることができます。
子どもがかわいくて、ついつい構いがちな時には、親側がぐっとこらえて、子どもに任せてみてください。子育ては「待つ」ということがとても大切なポイントです。

アデックが考える、母親に期待すること

アデックでの学習、教育プログラムでは、さまざまな力を育てることに注力していますが、家庭でのサポートはとても大切だと考えています。
子どものそばで子どもを支える時間が長いのは、母親のほう。母親のサポートは、子どもにとって必要不可欠です。
母親の存在は、子どもにとってとても大きく、将来大人になってもその存在感は身体や心に染み付き、残っているものです。母親は、まず「自分の存在が子どもの生涯にとって重要であると認識し、意識してほしいと思います。そして、子どもとどのように接するか、関わればよいか、自分の存在を味方として受け取ってもらえるかを、考えて行動してほしいと思います。

まとめ

子育てにおいての母親の役割についてお伝えしました。母親という存在がどれだけ大きなものか分かっていただけたのではないでしょうか。
子育ては思い通りにいかないものです。母親も一人の人間。時には、途中で投げ出したり、何もかもやめてしまいたくなったりする日もあるでしょう。一人の人間としての感情を持つことは自然なこと、母親である事実を忘れず、素直な気持ちで、反省しながら子どもと一緒に成長していくことが大切です。